木村 博昭(きむら ひろあき、1952年 - )は、日本の建築家。大阪府出身。現在、京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科教授。

屋根や外壁にスチールシート(鉄板)を用いた建築デザインが特徴。スチールシートの特性や強度を考察し乗り物のような工場制作に対応したモノコック建築で、飛行機や新幹線のような乗り物と同じ構造の建築のあり方を検討している。

鉄材を用いた建築を得意とする”鉄の戦士”のうちの一人。

来歴・人物

  • 1952年 大阪府に生まれる
  • 1967年 15歳で建築に興味を抱き、5年制の高等専門学校の建築学科に入学。卒業後、約5年間実務を経験。
  • 1979年〜1982年 英国グラスゴー美術大学(Glasgow Art School)及びグラスゴー大学(Glasgow University)美術学部マッキントッシュ・スクール・オブ・アーキテクチュア大学院修士課程(M Litt)コース。グラスゴー大学スコラーシップにて博士課程(Ph.D.)に編入、チャールズ・レニー・マッキントッシュの研究で博士号を取得
  • 1983年 Ks Architectsを大阪で協同開設
  • 1986年 木村博昭/ケイズアーキテクツに改組改称
  • 1996年 阪神淡路大震災をきっかけに、被災した自らが建築家として何かできる事はないか模索し、関西のアトリエ系事務所の主催者らに声を掛け「関西建築家ボランティア」を発足。
  • 1997年 神戸芸術工科大学環境デザイン学科助教授
  • 2000年 神戸芸術工科大学環境デザイン学科教授
  • 2006年 木村博昭+ケイズアーキテクツとして法人化
  • 2006年 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科教授
  • 2015年 英国スコットランド建築家協会名誉会員(日本人建築家での受賞者としては丹下健三、槇文彦、安藤忠雄に次ぐ4人目。)

鉄板は白色に塗装されていることが多い。これはコールテン鋼のような錆の美や、彫刻のような素材感が持つ鉄を鉄としての強いインパクトの表現を避けているためで、自らの建築を数寄屋ではなく、白いモダニズムの建築の延長として位置付けている。

現代の加工技術からすれば、スチールシートは自由偏在であるが、コスト・標準化の観点から、三次曲線や高度な技術が必要な特殊加工は避け、町場の鉄工所でも加工ができる範囲内で制作を行っている。    

主な受賞歴

  • 1990年 第9回SDレビュー入選
  • 1991年 大阪建築コンクール渡辺節賞
  • 1992年 大阪建築コンクール知事賞
  • 1997年 大阪建築コンクール知事賞
  • 2000年 大阪建築コンクール知事賞
  • 2004年 神戸市第19回神戸景観・ポイント賞
  • 2005年 第8回関西建築家大賞
  • 2007年 神戸市第22回神戸景観・ポイント賞
  • 2008年 アジア建築家協会・アルカシア賞/佳作
  • 2008年 広島市公園トイレ設計提案競技/入賞

代表作品

主な出版物

関連項目

  • 京都工芸繊維大学の人物一覧
  • グラスゴー美術大学
  • ウィリアム・モリス
  • アーツ&クラフツ

外部リンク

  • 木村博昭+ケイズアーキテクツ
  • 3 in 1 Garden House 建築家とつくるスモール・コーポラティブハウス



Gallery Nomart Work

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木村博昭+ケイズアーキテクツ

木村博昭+ケイズアーキテクツ