不思議遊星歯車機構(ふしぎゆうせいはぐるまきこう)とは、1つの軸に取り付けられた歯数の異なる2つの歯車に転位歯車を用いることで、共通の歯車にかみ合わせて、高い減速率を得ることができる差動歯車機構のこと。高い減速比が得られることから、小型化に適している、部品点数が少なく低価格である、という特長を持つ。

このときの減速比 mは次式となる。

m = z 4 ( z 3 z 1 ) z 1 ( z 4 z 3 ) {\displaystyle m={\frac {z_{4}(z_{3} z_{1})}{z_{1}(z_{4}-z_{3})}}}

例えば、z1=18, z2=21, z3=57, z4=60とした場合の減速比は次の通り。

m = z 4 ( z 3 z 1 ) z 1 ( z 4 z 3 ) = 83.333 {\displaystyle m={\frac {z_{4}(z_{3} z_{1})}{z_{1}(z_{4}-z_{3})}}=83.333}

小型の応用例として、プラスチック歯車を用いたφ4.3×L3 mmサイズで減速比79.2の超小型不思議歯車減速機が実用化されている。

脚注

出典

関連項目

  • 遊星歯車機構

遊星歯車 YouTube

遊星歯車説明模型 YouTube

遊星歯車機構 YouTube

【マテックス】遊星歯車減速機のご紹介 YouTube

7 遊星歯車機構・不思議遊星歯車機構 YouTube