林光寺(りんこうじ)は、埼玉県さいたま市西区にある真言宗智山派の寺院。
歴史
863年(貞観5年)、益信によって開山された。境内からは、創建当初のものと思われる平安時代の瓦が出土している。その後、1220年(承久2年)に円祐によって中興された。円祐は開山の益信が興した「広沢流」の法流に属しており、祖師の足跡を求めて当寺に至り中興したものである。
鎌倉時代、当地は足立氏の所領であった。当寺の近くに「あだち殿の御屋敷跡」と呼ばれるところがあり、ここが足立氏の居館だったという説がある。江戸時代の名主だった「小島家」は足立氏の末裔といわれており、当寺を菩提寺にしていた。
1590年(天正18年)、関東地方の新領主となった徳川家康は、領内の主要寺社に寺社領を安堵する領知朱印状を交付した。当寺は朱印状が交付された旧大宮市内の8寺社の内の一つである。
文化財
- 林光寺絹本着色真言八祖画像(さいたま市指定有形文化財 昭和32年3月6日指定)
- 林光寺銅鐘(さいたま市指定有形文化財 昭和50年2月7日指定)
- 林光寺朱印状(さいたま市指定有形文化財 昭和55年6月6日指定)
交通アクセス
- 路線バス水判土停留所より徒歩11分。
脚注
参考文献
- 橋本栄 著『林光寺≪大宮≫(さきたま文庫47)』さきたま出版会、1995年



