斎部 浜成(いんべ の はまなり)は、平安時代初期の官人。姓は忌部宿禰のち斎部宿禰。官位は正六位上・民部少丞。
経歴
平安京右京の人。延暦22年(803年)3月に忌部宿禰姓から斎部宿禰姓に改姓したが、凶事を連想させる「忌」の字を忌避したためか(この時の官位は正六位上・民部少丞)。また同月には第18次遣唐使の派遣に先立って、唐の情報を得るために遣新羅使に任命され、7月に新羅に渡っている。
息子ともされる斎部広成が著した『古語拾遺』の識語に「浜成が作る所の天書は、古事記に非ず。別書なり」と記載されており、浜成を『天書』の撰述者としている。
官歴
『日本後紀』による。
- 時期不詳:正六位上。民部少丞
- 延暦22年(803年)3月14日:忌部宿禰姓から斎部宿禰姓に改姓。3月16日:遣新羅使
脚注
参考文献
- 『朝日日本歴史人物事典』朝日新聞社、1994年
- 森田悌『日本後紀 (上)』講談社〈講談社学術文庫〉、2006年
- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年
外部リンク
- 『斎部浜成』 - コトバンク




